Siemens、AMD高性能GPUでシミュレーション界に新境地！Simcenter STAR-CCM+の可能性拡大
- シーメンスがSimcenter STAR-CCM+にAMD Instinct GPUのサポートを追加
- CFDシミュレーション時間が大幅短縮
- エネルギー効率とコスト削減を実現
シーメンスは、その多物理計算流体力学(CFD)ソフトウェアSimcenter STAR-CCM+が、AMDの高性能GPU「Instinct」シリーズのサポートを開始したと発表しました。CFDの計算効率向上、シミュレーションコストとエネルギー使用量の削減、ハードウェア選択の拡張がユーザーに新たに提供されます。
技術プロダクトマネージャーのリアム・マクマナスによれば、顧客はデザインサイクルの高速化、設計の上流段階での検討強化、シミュレーションを通じた設計サイクル全体の加速を求めているとのことです。AMDのMI200系GPUの搭載により、従来数日を要していたCFDシミュレーションが、数時間、時には数分で完了するようになりました。精度を損なうことなく深い解析が可能になったことで、エンジニアはより探究的なデザイン手法を取り入れ、複数の仮説を迅速に試すことができるようになりました。
MI200シリーズはCDNA2アーキテクチャを採用し、高い処理速度とエネルギー消費の最適化を実現しています。高帯域メモリ(HBM)、スケーラブルなマルチGPU接続、向上した計算精度が特徴で、幅広い計算タスクにおいて性能と効率を強化しています。シニアソフトウェアエンジニアのマイケル・クロンは、CFDにおいては数値演算能力だけではなく、GPUがデータをいかに速くやり取りできるかが限界になるため、AMD GPUの高いメモリバンド幅が重要になると指摘しています。
AMD ROCmプラットフォームとHIPプログラミング言語の採用により、既存のコードベースからの移行がスムーズに行われました。開発と最適化を大幅に容易にするオープンソースの環境の恩恵を受けています。協力関係はプロジェクト成功の鍵となり、シーメンスとAMDは顧客が最速で解を得られるようなソフトウェア実行の確保を共通の目標として取り組んでいます。
今後のMI300シリーズへの期待も話題に上がっており、CPUとGPUのさらなる密接な連携により、ボトルネックの解消とシミュレーション速度の向上が見込まれています。
おいおい、このCFDってやつは一体なんなんだい？ すごい早くなったって話だけど、具体的にどんなメリットがあるわけ？ エンジニアがどうやって使うのさ？
CFDは流体の動きをコンピュータでシミュレーションする技術だよ。エンジニアは車の空気抵抗などを予測できるんだ。今回のアップデートで、計算時間が短縮されて、設計の試行錯誤がすごく速くなるんだよ。エネルギーの消費も減るから、コストも抑えられるんだ。
ほらユータ、今回のシーメンスの動きは大きいぞ。
彼らのCFDソフト、Simcenter STAR-CCM+がAMDのGPUを使えるようになったんだ。
これでね、以前は何日もかかってた計算が数時間、場合によっては数分で済むように変わる。
エンジンや車の空気抵抔を計算するんだけど、高速化されるってことはね、エンジニアがもっとたくさんの設計案を試せるってわけ。
コストもエネルギーも節約できて、ものづくりがぐっと効率的になるんだよ。
アヤカ、良いポイントを挙げてるね。
このAMDのGPUはかなり高性能で、メモリバンド幅も広い。
だからデータのやり取りも速くて、精度の高いシミュレーションが可能になると。
開発者にとっては移行がラクだし、今後はCPUとGPUがもっと密に連携して、より速度を上げる展望もあるんだ。
まさに技術進歩のおかげで、設計の可能性が広がっていくってわけさ。
