AI画像解析による踏切監視システムの運用開始:名古屋鉄道とパートナー企業が事故防止に向けて前進

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名古屋鉄道株式会社をはじめとする複数の企業が、AI技術を活用した踏切監視システムの運用を開始しました。このシステムは、踏切道の安全性を高め、事故を未然に防ぐことを目的としています。

このAIニュースのポイント

  1. 複数企業の協力: 名古屋鉄道、名鉄EIエンジニア、トヨタシステムズ、東邦電機工業が共同でシステム開発。
  2. AI画像解析の導入: 踏切内外の人や車をAIで解析し、異常を検知。
  3. 安全性の向上: 踏切事故の予防と列車の運休や遅延の削減を目指す。
  4. 運用開始日と場所: 2023年11月10日から瀬戸線新瀬戸2号踏切で運用開始。
  5. 拡大予定: 2023年度内に10踏切での稼働を予定。

2023年11月6日、名古屋鉄道株式会社、名鉄EIエンジニア株式会社、株式会社トヨタシステムズ、東邦電機工業株式会社の4社は、AI画像解析を活用した革新的な踏切監視システムの運用を開始することを発表しました。このシステムは、踏切道を通行する人や車をAIで解析し、列車が接近中に危険な状況が確認された際に異常を検知することができます。

AI画像解析による踏切監視システムの運用開始名古屋鉄道とパートナー企業が事故防止

AI画像解析による踏切監視システムを導入する目的

踏切は鉄道と道路が交差する場所で、人や自動車が列車と接触する危険があるため、「鉄道の弱点」とされています。日本全国で年間約200件の踏切事故が発生し、100人以上の死傷者が出ており、列車の運休や遅延による社会的影響も大きいです。この問題に対処するため、交通関連事業者が協力し、AI画像解析を用いた事故防止システムを導入し、踏切の安全性を向上させることを目指します。

運用開始日

2023年11月10日(金)の初列車からスタートします。

場所

名古屋鉄道瀬戸線の新瀬戸2号踏切(愛知県瀬戸市西追分町)。今後、他の踏切にも順次拡大予定(2023年度内に10踏切での稼働を予定)です。

まとめ

従来の踏切監視システムは踏切内の物体の存在を検知するのに対し、新しいシステムでは踏切周辺も含めたカメラ映像を分析し、人や自動車の動きをAI画像解析技術で検出・解析します。

名古屋鉄道 AI画像解析装置を導入した踏切監視システムのイメージ図

これにより異常検知の精度が向上。危険を察知した際には、連動した表示装置が列車の乗務員に踏切の異常を知らせる信号を表示し、事故の予兆を検知して事故を未然に防ぐシステムとして運用されます。

出典:名古屋鉄道株式会社

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