STP方式とは？海外FXのSTP口座の仕組みや特徴や違い

FX取引を始める際、どの取引方式や口座タイプを選ぶべきか迷うことは少なくありません。特に、STP方式（Straight Through Processing方式）は、透明性が高く、公正な取引環境を提供することで多くのトレーダーに支持されています。STP方式は、ブローカーがトレーダーの注文に介入せず、複数の流動性提供者から最適な価格を提示するため、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに利用されています。

本記事では、STP方式の仕組みやそのメリット・デメリットを詳しく解説し、他の取引方式との違いにも触れます。さらに、STP口座を提供しているおすすめの海外FX業者も紹介し、トレーダーが自分に合った取引環境を選べるようにサポートします。これからFX取引を始める方や、より透明性の高い取引環境を求めるトレーダーにとって、役立つ情報が満載です。

1. STP方式とは？

STP方式（Straight Through Processing方式）は、海外FXで採用される取引モデルの一つで、ブローカーがトレーダーの注文を直接市場に流す仕組みです。これは、注文を処理する際にブローカーが取引に介入せず、複数の流動性提供者（銀行や大手金融機関）から最も有利な価格を選んで注文を執行する方式です。

STP方式は、NDD方式（ノンディーリングデスク方式）の一種として位置付けられており、ディーリングデスクを介さずに市場にアクセスできる透明性の高い取引を実現しています。NDD方式とは、ブローカーがトレーダーの注文に介入せず、取引をそのまま市場に流す形式を指します。

STP方式の基本的なポイント

• ブローカーの介入なし: STP方式では、トレーダーの注文に対してブローカーが介入せず、注文が流動性提供者に直接送られます。これにより、取引の透明性が確保され、トレーダーが公正な市場価格で取引できるようになります。
• 複数の流動性提供者との連携: STP方式のブローカーは、複数の銀行や金融機関とつながり、最も有利な価格をトレーダーに提供します。トレーダーが発注した注文は、これらの流動性提供者の中で最適な価格でマッチングされます。
• スプレッドの変動: STP方式では、スプレッドが固定されていない場合が多く、市場の動向に応じてリアルタイムで変動します。スプレッドは流動性提供者が提示する価格に基づくため、市場の流動性やボラティリティに応じてスプレッドが狭くなったり広がったりします。

STP方式と他の方式との違い

STP方式は、ディーリングデスクを介さないため、ブローカーが取引の相手方となるDD方式（ディーリングデスク方式）とは異なり、取引の公正性と透明性が高いのが特徴です。また、ECN方式と同じくNDD方式の一種ですが、ECN方式はトレーダー同士が直接取引するのに対し、STP方式は流動性提供者を介した取引が中心です。

STP方式は、初心者から中級者まで幅広いトレーダーに向いており、ブローカーの介入を避けつつ、市場のリアルな価格で取引したい人にとって魅力的な選択肢です。

2. STP方式の仕組み

STP方式（Straight Through Processing方式）の仕組みは、ブローカーがトレーダーの注文を複数の流動性提供者に直接流し、最適な価格で執行するものです。この仕組みは、ブローカーが取引に介入せず、トレーダーに市場の実際の価格で取引を行わせることを目的としています。

2.1 複数の流動性提供者との連携

STP方式では、ブローカーは通常、複数の流動性提供者（銀行、金融機関、大手ブローカーなど）と提携しています。流動性提供者は、トレーダーが取引するために必要な買い注文と売り注文を提供します。ブローカーは、これらの流動性提供者の中から最も有利な価格（買値と売値）を選んでトレーダーに提示します。

• 買値（Bid）と売値（Ask）: STP方式では、流動性提供者が提示する買値と売値がリアルタイムで更新され、その中から最適な価格が選ばれます。トレーダーの注文が流動性提供者によって即座に処理されるため、取引が迅速に行われます。
• スプレッドの変動: 複数の流動性提供者が異なるスプレッド（買値と売値の差）を提示するため、STP方式ではスプレッドが市場の流動性やボラティリティに応じて変動します。これにより、取引コストがリアルタイムで変わるため、市場の状況を敏感に反映する取引が可能です。

2.2 注文の処理プロセス

STP方式の大きな特徴は、注文が自動的に処理されることです。トレーダーが注文を発注すると、その注文はブローカーを介して直接流動性提供者に流れ、瞬時に最適な価格で執行されます。これにより、注文処理のスピードが非常に速いのが特徴です。

• ブローカーの役割: STP方式のブローカーは、注文を受け取るだけでなく、その注文をリアルタイムで最も有利な流動性提供者に流す役割を果たします。ブローカー自体は、トレーダーの取引相手にはならず、取引に干渉しないため、公正な取引環境が保たれます。
• 透明性: 注文の処理が自動的に行われるため、STP方式では取引の透明性が確保されています。ブローカーが注文を操作する余地がないため、トレーダーは市場の実際の価格で取引ができるのです。

2.3 リアルタイムでの価格決定

STP方式のもう一つの特徴は、価格決定がリアルタイムで行われることです。流動性提供者が提示する価格は、常に市場の状況を反映しており、その価格に基づいてトレーダーが取引を行います。これにより、市場の動向に応じた取引が可能となり、透明性が非常に高い取引環境が提供されます。

2.4 STP方式の実際の取引例

例えば、トレーダーがSTP方式の口座で1ロットの買い注文を出した場合、ブローカーは複数の流動性提供者から最適な売値を選び、その価格で注文を執行します。トレーダーの注文は、ブローカーを介して流動性提供者に流れ、最適な価格で取引が完了します。このプロセスが瞬時に行われるため、取引がスムーズに進行します。

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このセクションでは、STP方式の注文処理プロセスや流動性提供者との連携、リアルタイムでの価格決定について詳しく説明しています。STP方式のスムーズな取引環境を理解しやすいように構成しています。

3. STP方式の特徴

STP方式は、FX取引において公正で透明性の高い取引環境を提供するために、多くのトレーダーに利用されています。以下に、STP方式の主な特徴を解説します。

3.1 スプレッドの変動と取引コスト

STP方式では、スプレッドが固定されていないのが特徴です。市場の状況や流動性に応じて、スプレッドはリアルタイムで変動します。これは、STPブローカーが複数の流動性提供者と連携し、その時点で最も有利な価格をトレーダーに提供するからです。

• スプレッドの変動: 市場のボラティリティが高い場合や流動性が低い時間帯ではスプレッドが広がることがありますが、反対に流動性が高い状況ではスプレッドが狭くなります。これにより、特定の市場環境下では低コストで取引できるチャンスがあります。
• 取引コスト: スプレッドの他に、STP方式の口座ではブローカーが取引手数料を別途徴収することは少なく、コストは主にスプレッドによって決まることが多いです。ただし、スプレッドが広がることがあるため、取引コストの予測がやや難しい場合もあります。

3.2 透明性と取引の速さ

STP方式のブローカーは、トレーダーの注文を直接市場に流すため、取引に介入することがなく、非常に高い透明性が特徴です。これは、ブローカーがトレーダーと反対のポジションを取らないため、公平な取引環境が提供されることを意味します。

• 透明性: ブローカーがトレーダーの取引に対して価格を操作したり、利益相反の状況に陥るリスクが少ないため、トレーダーは市場価格に基づいた公正な取引を行えます。
• 取引の速さ: STP方式は、注文がリアルタイムで市場に流され、最適な流動性提供者が提供する価格で即座に執行されるため、注文のスピードが非常に速いです。これは特に、瞬時に価格が変動する市場で取引するトレーダーにとって大きなメリットとなります。

3.3 DD方式との比較：介入のない公正な取引環境

STP方式とDD方式（ディーリングデスク方式）を比較すると、STP方式の最も大きな利点は、ブローカーが取引に介入しないことです。DD方式では、ブローカーがトレーダーの取引相手となり、価格を設定する役割を果たしますが、STP方式ではブローカーが価格を設定せず、実際の市場価格に基づいて取引が行われます。

• DD方式のリスク: DD方式では、ブローカーがトレーダーと反対のポジションを取ることがあり、利益相反の状況に陥るリスクがあります。これにより、トレーダーに不利な価格が提示される可能性もあります。
• STP方式の公正性: 一方、STP方式では、トレーダーの注文は市場の価格に基づいて透明かつ公正に執行されます。ブローカーが価格を操作することがないため、トレーダーは安心して取引を行うことができます。

3.4 取引ツールとの連携

STP方式では、MetaTrader（MT4やMT5）やcTraderといった高度な取引ツールが提供されることが多く、トレーダーはこれらのツールを使って取引を行うことができます。これにより、リアルタイムでの価格変動や高度なチャート分析が可能となり、戦略的な取引が行えます。

• MetaTrader: MetaTraderは、FX取引において世界中のトレーダーに利用されているプラットフォームであり、STP方式でもその機能を最大限に活用できます。
• cTrader: cTraderは、よりプロフェッショナルなトレーダー向けのプラットフォームで、STP口座に対応しているブローカーが多く提供しています。高速な注文処理が特徴です。

4. STP方式のメリット

STP方式（Straight Through Processing方式）は、FXトレーダーにとっていくつかの大きなメリットを提供します。特に、透明性の高い取引環境と迅速な注文処理が求められるトレーダーにとって、STP方式は魅力的な選択肢です。ここでは、その主なメリットについて詳しく解説します。

4.1 スプレッドが狭い傾向にある

STP方式では、トレーダーの注文が複数の流動性提供者に直接流れるため、最も有利な価格を提供する流動性提供者が選ばれます。その結果、スプレッドは一般的に狭い傾向にあります。

• 狭いスプレッドの利点: スプレッドが狭いことで、トレーダーの取引コストが抑えられ、特に短期的な取引を繰り返すトレーダーにとって有利です。ボラティリティが低いときや流動性が高い市場環境では、スプレッドがより狭くなることが多く、コスト効率の良い取引が可能です。

4.2 取引の透明性が高く、ブローカーの介入がない

STP方式の大きなメリットは、ブローカーが取引に介入しない点です。トレーダーの注文は、直接市場に流されるため、ブローカーが価格操作を行ったり、トレーダーと反対のポジションを取ることがありません。これにより、取引の透明性が非常に高く、公正な取引環境が提供されます。

• ブローカーの介入なし: ブローカーが取引の相手方とならず、価格も市場の実際の価格に基づくため、トレーダーは市場の真の需給に基づいた価格で取引を行うことができます。これにより、信頼性の高い取引が可能となり、トレーダーにとって安心感が得られます。

4.3 高速で効率的な注文処理

STP方式では、注文が流動性提供者に瞬時に送信されるため、非常に高速な注文処理が可能です。これは、特にスキャルピングやデイトレードを行うトレーダーにとって重要なポイントです。価格変動の激しい市場では、迅速な取引執行が取引結果に大きな影響を与えるため、STP方式の高速処理は大きな利点となります。

• 高速取引のメリット: 注文のスピードが速いことで、価格の急激な変動によるスリッページを最小限に抑えることができ、トレーダーにとって有利な価格で取引を執行できます。

4.4 初心者から中級者まで使いやすい

STP方式は、初心者から中級者まで幅広いトレーダーに適しています。特に、スプレッドが狭く、ブローカーの介入がないため、シンプルで理解しやすい取引環境が提供されます。また、特別な取引手数料が発生しないことも多いため、取引コストが予測しやすい点も初心者にとって利点です。

• 初心者に向いている理由: 透明性が高く、取引の仕組みが明確なため、初心者でも市場の実際の価格で公正に取引を行うことができ、取引に慣れる過程で不安を感じにくいです。

4.5 流動性の高い市場で有利

STP方式は、流動性の高い市場で特に有利です。複数の流動性提供者と提携しているため、注文が市場の実勢価格に基づいて執行され、ボラティリティの少ない時期や市場で狭いスプレッドを享受できることが多くなります。これにより、流動性の低い時間帯を避けた効率的な取引が可能です。

5. STP方式のデメリット

STP方式には多くのメリットがある一方で、トレーダーが取引を行う際に注意すべきいくつかのデメリットも存在します。ここでは、STP方式における代表的なデメリットを解説します。

5.1 スプレッドが市場の動向により変動するリスク

STP方式の最も大きなデメリットの一つは、スプレッドが市場の動向に応じて変動することです。流動性が高い時間帯やボラティリティが低い市場ではスプレッドが狭くなることが期待されますが、逆に流動性が低い時間帯や、市場が不安定な状況ではスプレッドが大きく広がる可能性があります。

• 変動スプレッドのリスク: 変動スプレッドによって取引コストが予測しづらく、特に取引量の多いトレーダーにとっては、コスト管理が難しくなることがあります。市場の動向に敏感に反応するため、一時的にスプレッドが広がると、予定していた取引コストが大幅に増加することもあります。

5.2 取引手数料が発生する場合がある

STP方式の一部の口座では、スプレッド以外に取引手数料が発生することがあります。これは、ブローカーが取引を処理するための手数料として、トレーダーに課されるものです。特に、取引量が多い場合には、手数料が大きなコスト要因となることがあります。

• 取引コストの上昇: スプレッドが狭い代わりに手数料が発生するケースが多く、トレーダーは総取引コストを考慮する必要があります。取引頻度が高いトレーダーにとって、手数料の影響は大きくなりがちです。

5.3 コストが予測しにくい

STP方式では、スプレッドが固定されていないため、取引コストが市場状況によって変動します。このため、トレーダーが事前に取引コストを正確に予測することが難しい場合があります。特に、取引を頻繁に行う短期トレーダーにとっては、スプレッドの急な広がりがコスト増加につながるリスクがあります。

• コスト予測の難しさ: 取引前にスプレッドの変動を完全に予測することは難しいため、特定の市場条件では取引コストが急増する可能性があります。安定したコストを好むトレーダーにとって、この不確実性はデメリットとなります。

5.4 スリッページのリスク

STP方式では、市場価格に基づいて注文が執行されるため、急な価格変動が発生した場合、希望した価格で注文が執行されないことがあります。これがスリッページと呼ばれる現象で、特に市場が大きく動くときや、流動性が低い状況で発生することがあります。

• スリッページの発生: 高速での注文処理が特徴のSTP方式ですが、価格が急変した場合には、注文が意図した価格よりも不利な価格で執行されることがあります。このため、トレーダーは計画していた取引結果から予想外にずれが生じるリスクがあります。

5.5 高度な市場理解が必要

STP方式は、透明性が高く公正な取引を提供しますが、市場の動向を理解する力が求められる取引方法でもあります。スプレッドの変動や市場価格に基づく取引のため、トレーダーが市場の状況を正確に判断できないと、取引コストが予想以上に高くなることがあります。

• 市場知識の重要性: 市場の変動を予測する能力が重要なため、初心者トレーダーにはやや難易度が高いと感じる場合があります。STP方式を効果的に活用するためには、相場の変動や経済指標の発表など、外部要因による市場の変化に敏感である必要があります。

6. 他の取引方式との違い

STP方式は、FX取引における透明性の高い取引環境を提供する一方で、他の取引方式とはいくつかの点で異なります。ここでは、代表的な取引方式であるDD方式（ディーリングデスク方式）やECN方式（Electronic Communication Network方式）との違いを詳しく解説します。

6.1 DD方式との違い

DD方式（ディーリングデスク方式）とSTP方式は、取引の構造が根本的に異なります。

6.1.1 ブローカーが取引相手かどうか

• DD方式: DD方式では、ブローカーがトレーダーの注文を受け、マーケットに流さずにブローカー自身が取引の相手方となります。つまり、ブローカーがトレーダーの反対ポジションを取り、取引が成立します。これにより、ブローカーとトレーダーの利益が相反することがあり、利益相反のリスクが発生することがあります。
• STP方式: 一方、STP方式では、ブローカーは取引に介入せず、トレーダーの注文を複数の流動性提供者に流して最適な価格で取引が執行されます。ブローカーは単なる仲介者として機能し、トレーダーとの利益相反は発生しません。これにより、透明性が高い取引環境が提供されます。

6.1.2 コスト面での違い

• DD方式: DD方式では、通常固定スプレッドが適用されます。これは、市場の変動にかかわらず、取引コストが一定であるため、コストの予測が立てやすいというメリットがあります。ただし、ブローカーがスプレッドを設定しているため、STP方式やECN方式と比較するとスプレッドが広くなることがあります。
• STP方式: STP方式では、変動スプレッドが適用されます。スプレッドは市場の流動性やボラティリティに応じて変動し、流動性が高い時間帯ではスプレッドが狭くなることが期待できます。しかし、市場の不安定な状況ではスプレッドが広がるリスクもあります。

6.1.3 公正さと透明性

• DD方式: ブローカーが取引に介入するため、透明性が低く、ブローカーによる価格操作の可能性も指摘されています。また、利益相反が発生する場合、ブローカーがトレーダーに不利な価格を提示することもあるため、取引の公正性に疑問が残ります。
• STP方式: 一方、STP方式では、トレーダーの注文が市場価格に基づいてリアルタイムで処理されるため、取引の透明性と公正性が保たれています。ブローカーが価格に影響を与えないため、トレーダーは市場の実際の価格で取引できます。

6.2 ECN方式との違い

ECN方式とSTP方式は、どちらもNDD方式（ノンディーリングデスク方式）に属しており、ブローカーが取引に介入しない点で共通していますが、いくつかの違いがあります。

6.2.1 取引相手の違い

• ECN方式: ECN方式では、トレーダー同士が直接取引を行います。ECNネットワークに参加している他のトレーダー、金融機関、銀行などが取引相手となり、ブローカーはこれを仲介するだけです。これにより、完全に市場の需給に基づいた価格で取引が行われます。
• STP方式: STP方式では、ブローカーが複数の流動性提供者（銀行や金融機関）から最適な価格を選び、トレーダーに提供します。取引相手は主に流動性提供者であり、ECN方式に比べるとトレーダー同士の直接取引は行われません。

6.2.2 スプレッドと手数料の違い

• ECN方式: ECN方式では、スプレッドは非常に狭くなる傾向がありますが、その代わりに取引手数料が発生します。トレーダーは、狭いスプレッドで取引を行えるものの、取引手数料が取引ごとに加算されるため、総コストを考慮する必要があります。
• STP方式: STP方式では、スプレッドが変動するものの、取引手数料が発生しないか、発生したとしてもECN方式より低いことが一般的です。スプレッドのみでコストが決まるため、手数料を含めた取引コストがやや簡単に計算できます。

6.2.3 市場参加の透明性

• ECN方式: ECN方式は、トレーダー同士の取引が行われるため、完全な市場価格に基づいて透明性が非常に高い取引が実現します。価格は完全に市場の需給によって決まり、流動性提供者が提示するものではありません。
• STP方式: STP方式も透明性が高い取引環境を提供しますが、価格は主に流動性提供者が提示するため、市場全体の需給に基づくものではありません。ECN方式ほどの完全な透明性はないものの、ブローカーが介入しないため、公正な取引環境が保たれます。

STP口座を提供している海外FX業者

STP口座を提供している代表的な海外FX業者は、以下のとおりです。

1. AXIORY（アキシオリー）

• 口座タイプ: ナノ口座、テラ口座
• 特徴: AXIORYは、STP方式を採用したナノ口座（MT4やcTrader対応）とテラ口座（MT5対応）を提供しています。スプレッドが狭く、取引の透明性が高いことから、中級者から上級者に人気があります。また、東京サーバーを利用しているため、約定速度が非常に速いのも特徴です。

2. Titan FX

• 口座タイプ: スタンダード口座、ブレード口座
• 特徴: Titan FXは、STP方式を採用したスタンダード口座とブレード口座を提供しています。特にスプレッドの狭さと高速約定が魅力で、スキャルピングやデイトレードに向いています。日本語サポートも充実しており、日本人トレーダーにも人気があります。

3. IC Markets

• 口座タイプ: スタンダード口座、Raw口座
• 特徴: IC Marketsは、STP方式を採用し、透明性の高い取引環境を提供しています。MetaTraderやcTraderなどの複数の取引プラットフォームに対応しており、特にスプレッドが狭いRaw口座がプロトレーダーに人気です。最大1,000倍のレバレッジも利用可能です。

4. Pepperstone

• 口座タイプ: スタンダード口座、Razor口座
• 特徴: Pepperstoneは、STP方式を採用したスタンダード口座とRazor口座を提供しています。Razor口座は特にスプレッドが狭く、プロトレーダー向けの取引環境が整っています。MetaTrader、cTrader、TradingViewなどのプラットフォームに対応しており、取引ツールも充実しています。

5. XMTrading（XM）

• 口座タイプ: スタンダード口座、XM Zero口座
• 特徴: XMはSTP方式を採用し、XM Zero口座で非常に狭いスプレッドを提供しています。日本語サポートが充実しており、取引手数料があるものの、新規口座開設ボーナスや入金ボーナスが豊富なため、コストを抑えながら取引を始めることができます。

6. Exness

• 口座タイプ: プロ口座、ロースプレッド口座
• 特徴: Exnessは、STP方式を採用したプロ口座やロースプレッド口座を提供しています。特に、レバレッジが最大2,000倍（条件次第で無制限）と非常に高く、スプレッドが狭いことが特徴です。透明性の高い取引環境が提供されており、取引コストを抑えたいトレーダーに適しています。

7. ThinkMarkets

• 口座タイプ: スタンダード口座、ThinkZero口座
• 特徴: ThinkMarketsのSTP方式を採用したThinkZero口座は、特に低スプレッドでの取引を提供しています。安全性と信頼性が高く、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに対応できる取引環境が整っています。

8. FXOpen

• 口座タイプ: STP口座
• 特徴: FXOpenは、シンプルにSTP口座を提供しており、手数料無料で取引できる点が大きな特徴です。取引プラットフォームとしてMetaTraderを利用しており、スプレッドが変動する市場の価格に基づいて取引が行われます。

特に、STP口座では、海外FX業者が口座開設ボーナスや入金ボーナスを実施しているケースが比較的多いです。XMTradingでは、13,000円の口座開設ボーナスが実施されており、FXGTでは、15,000円の口座開設ボーナスが実施されています。

海外FXで、初めてトレードする人は、口座開設ボーナスを受け取り、トレードを始める人が多い傾向にあります。慣れてきたら、ECN口座を利用すると良いでしょう。