「信託保全と分別管理の違いは?海外FX業者の資金管理方法一覧」
そんな悩みをお抱えの海外FXトレーダーはいませんか?海外FX業者が「信託保全」であるか、「分別管理」かによって、補償内容が全く異なります。
本記事では、安全性の高い海外FX業者を調査するため、一般的に日本でも知名度の高い海外FX業者の資金管理方法についてわかりやすく説明します。
海外FX業者の資金管理方法(信託保全・分別管理)
日本でも比較的知名度の高い海外FX業者の資金管理方法について、以下の表をご確認下さい。
海外FX業者名 | 資金管理方法 | 補償内容・説明 |
---|---|---|
XM | 分別管理 | 最大100万ドルまで保証 |
TitanFX | 分別管理 | 倒産時の保証なし、トラブル時に最大2万ユーロ保証 |
AXIORY | 信託保全 | 倒産しても全額保証 |
TradeView | 分別管理 | 35,000ドルまで保証 |
EXNESS | 分別管理 | 倒産時の保証なし |
BIGBOSS | 分別管理 | 倒産時の保証なし |
FXGT | 分別管理 | 最大100万ユーロまで保証 |
TradersTrust | 分別管理 | 倒産時の保証なし |
MyfxMarkets | 信託保全 | 倒産しても全額保証 |
HotForex | 分別管理 | 最大500万ユーロまで保証 |
LandFX | 分別管理 | 倒産時の保証なし |
MiltonMarkets | 分別管理 | 倒産時の保証なし |
ThreeTrader | 分別管理 | 倒産時の保証なし |
FXPRO | 分別管理 | 最大5万ポンドまで保証 |
FBS | 信託保全 | 倒産しても全額保証 |
iFCMarkets | 分別管理 | AIGの保険で全額保証 |
今回の情報をもとに、海外FX業者を選ぶ際には、安全性や各海外FX業者の評判や口コミをしっかりと確認し、安心して取引できる業者を選ぶことが重要です。ぜひ参考にしてください。
XMTrading
XMTrading(XM)は日本で人気のある海外FX業者ですが、信託保全ではなく分別管理を行っています。信託保全がないと心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、XMでは顧客の資金に対して最大100万ドル(約1億1000万円)まで補償を提供しています。
この分別管理は、イギリスの大手銀行であるバークレイズ銀行を利用しているため、安心感が高いです。また、アメリカの大手保険会社AIGの保険にも加入しており、こちらも最大100万ドルまで保証されます。したがって、よほど大きな金額を預けない限り、XMは実質的に信託保全のようなものと言えるでしょう。
TitanFX
TitanFXは、顧客の資金を分けて管理していますが、信託保全は行っていません。XMのように保険に入っているわけではありませんが、TitanFXは2020年11月に、The Financial Commissionという機関に参加しました。この機関は、FX業者と顧客の間でトラブルが起きたときに仲裁を行う役割を持っています。
もしTitanFXに問題があった場合、顧客には最大で20,000ユーロ(約260万円)の補償金が支払われる可能性があります。
AXIORY(アキシオリー)
AXIORYは、顧客の資金を安全に守るための対策をとっています。AXIORYが持っている金融ライセンスは、信託保全を義務づけていませんが、AXIORYは独自のルールで、全額信託保全を行っているため、安心して取引ができます。
顧客の資金は、第三者監査機関「PwC」によって監視されており、すべてカタールのドーハ銀行に預けられています。このため、万が一AXIORYが倒産した場合でも、PwCを通じて投資額が全額返還される仕組みです。
さらに、AXIORYは「The Financial Commission」にも参加しているため、万が一トラブルが起きた場合でも、最大2万ドル(約220万円)の保証を受けることができるので、安心して利用できる海外FX業者です。
TradeView
TradeViewでは、顧客の資産を分けて管理しており、信託保全は行っていません。ただし、顧客の資産は35,000ドル(約385万円)までは保証されています。そのため、35,000ドル以下で取引をする場合、安全に利用できる海外FX業者です。
Exness(エクスネス)
EXNESSは、顧客の資産を分別管理しています。現在、日本の運営法人では信託保全を行っていないものの、イギリスのグループ会社がしっかりとした保証を提供しているようです。
今後、日本の運営会社もより強い保証を導入する可能性があるため、注意して見守る必要があります。
BIGBOSS
BIGBOSSでは、顧客の資産をきちんと管理しています。
FXGT
FXGTは、顧客の資産と自社のお金をしっかり分けて管理しています。これは金融ライセンスのルールに従って行われています。また、FXGTは顧客の資産を守るために、「FXブローカー向け賠償責任保険」に加入しており、最大1,000,000ユーロ(約1億円)まで、顧客や第三者に対する過失や詐欺、経済的損失に関する責任を保証しています。
TradersTrust
TradersTrustは、顧客の資産を安全に管理しています。分別管理という方法を使って、資産をしっかり守っています。
MyfxMarkets
MyfxMarketsでは、預けたお金が安全に守られています。具体的には、オーストラリアの大手銀行であるコモンウェルス銀行で管理されているため、安心して利用できます。万が一、会社が倒産しても、入金したお金や得た利益はすべて返ってきます。
コモンウェルス銀行は、オーストラリアで非常に信頼されている銀行で、資産額はナショナルオーストラリア銀行に次いで大きいです。このように信託保全があるMyfxMarketsは、安全に使える海外FX業者です。
HotForex
HotForexは、顧客のお金を分けて管理する方法を取っていますが、信託保全は行っていません。ただし、最大500万ユーロ(約6億5000万円)までは保護されていますので、安心して取引ができます。
万が一HotForexが倒産しても、この保証があるため、海外FX業者として信頼できる選択肢です。
詳しい情報は、HFMarketsの公式サイトをご覧ください。
LandFX
LandFXでは、お客様の資産をしっかり管理しています。具体的には、オーストラリアの大手銀行の一つであるWestpac銀行を利用して分けて管理しています。
MiltonMarkets(ミルトンマーケット)
MiltonMarketsは、お客様の資産をしっかりと管理しています。
ThreeTrader(スリートレーダー)
ThreeTraderでは、分別管理を行い、顧客の資産を安全に管理しています。
FXPRO
FXPROでは、顧客の資産を保護するために、信託保全を行っていませんが、分別管理をしています。分別管理のみですが、FXPROは金融サービス補償機構(FSCS)や投資家補填ファンド(IFC)に加入しており、FSCSでは最大5万ポンド(約750万円)、IFCでは最大2万ユーロ(約260万円)までの顧客資産が保証されます。
さらに、分別管理で使用している銀行は、バークレイズ、RBS、シティバンクなどの世界的に有名な銀行なので、安心して利用できます。
FBS
FBSでは、顧客の資産を守るために信託保全が取り入れられています。信託保全があるため、万が一FBSが倒産しても、顧客の資産は安全です。このため、安心して利用できる海外FX業者と言えます。
iFCMarkets
iFCMarketsは、信託保全を行っていませんが、アメリカの大手保険会社AIG EUROPE LIMITEDに保険に入っているため、万が一倒産しても顧客の資産は全額保証されます。
実質的に信託保全と同じような仕組みを持っているので、安心して取引できる海外FX業者です。
分別管理や信託保全に関するよくある質問
以下に「分別管理」に関するよくある質問をまとめています。
分別管理の意味は何ですか?
分別管理 ぶんべつかんり 金融商品取引業者が預かる顧客の有価証券や金銭などの資産を、証券会社自身が保有する資産と明確に区分して管理することにより、証券会社が万一破綻した場合でも、顧客の資産が保護されるような管理方法のこと。
分別保管とは何ですか?
分別保管は、文字どおり、お客さまが証券会社に預けた大切なお金や有価証券を、証券会社の資産とは厳格に区分して保管する制度のことです。例えば、株券の場合、証券保管振替機構(ほふり)という第三者の機関で区分して保管し、お金は信託銀行に信託財産として保管されています。
分割管理はどういうことですか?
農場の分割管理は、あらかじめ農場を複数に分割し、さらに人・物等による交差汚染を取り除いておくことで、発生農場となる範囲を限定するだけでなく、分割後の発生農場以外の農場(以下「非発生農場」という。)の関連農場からの除外も図る取組である。
区分管理の定義は何ですか?
「分別管理」とは、お客様が証券会社に預託した有価証券や金銭を証券会社の資産とは明確に区分して管理する制度のことです。「分別管理」は、金融商品取引法で義務付けられています。仮に証券会社の経営が破綻しても「分別管理」によりお客様の資産は保全されているため、証券会社はお客様の資産を円滑に返還することができます。
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